インターバース社会実装推進シンポジウムを開催しました
2026/02/27
内閣府およびインターバース社会実装推進メタコンソーシアム※事務局は、2026年2月5日(木)、品川ザ・グランドホールにて「2025年度インターバース社会実装推進シンポジウム」を開催しましたことをお知らせいたします。
公開部分のアーカイブはこちらです。
https://youtu.be/VSL6NzrLxNw
インターバース社会実装推進メタコンソーシアムと、コンソーシアムへのご入会についてはこちらをご覧ください。
「インターバース社会実装推進メタコンソーシアム」が設立されます | バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備
■開催概要
日時:
会場:
(東京都港区港南2丁目16−4 品川グランドセントラルタワー 3F)
開催方式:
(品川ザ・グランドホール/オンライン配信)
主催:
(国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間社会拡張研究部門、一般財団法人デジタルコンテンツ協会)
共催:

■シンポジウム(13:00~16:50)
1. 開会挨拶:川上 大輔氏(内閣府科学技術・イノベーション事務局 審議官)
本シンポジウムがインターバースの研究開発成果を共有し、標準化・ルール整備や社会実装、事業化へつなげる議論の起点となることへの期待が示された。
先端技術を社会実装・事業化へ接続する際の要諦を、事業家の視点から紹介いただいた。
3. 主催者講演:持丸 正明PD(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 フェロー、SIPバーチャルエコノミー プログラムディレクター)
SIP第3期「バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備」の枠組みにおいて、本シンポジウムが掲げる「インターバース社会実装」の狙いと、研究開発成果を社会へ接続するための考え方が提示された。

4. 各事業者からの事業説明
SIP「バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備」の採択を受ける9つの事業者が、SIPにおける取組内容と成果について説明を行った。
(1)体験共有を目的とした固有感覚データの入出力技術に関する研究とその応用(H2L, Inc. 取締役COO 兼 CFO 冨岡 万琴氏)
体験共有の対象を視聴覚情報にとどめず、身体内部の感覚である固有感覚(力感・姿勢感覚・筋の張り・動作意図など)まで拡張する「体験共有」の考え方が説明された。
(2)体性感覚・聴覚インタラクションに基づく運動支援プラットフォームの構築とパーキンソン病患者の歩行障害緩和のための活用(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 多田 充徳氏)
体性感覚・聴覚インタラクションを用いた運動支援プラットフォームが提示され、パーキンソン病患者の歩行障害(すくみ足)の緩和に向けた活用可能性が説明された。
(3)非接触ハプティクスの公共空間実装(東京大学 篠田 裕之氏)
超音波等を用いて空中で触覚を生成する非接触ハプティクスを公共空間に実装するための研究開発の狙いが説明された。
(4)デジタルハプティクス&エクスペリエンス経済圏拡大のための基盤技術開発(広島大学 栗田 雄一氏)
デジタルハプティクスを核として「触れる/食べる/身体で感じる」体験価値を拡張し、エクスペリエンス経済圏の拡大につなげる基盤技術開発の全体像が紹介された。
(5)コミュニケーションを拡張するインターバース技術の研究開発(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 大隈 隆史氏)
コミュニケーションを拡張するインターバース技術の研究開発として、メタバース内の交流を現実世界の行動・協働へ滑らかにつなぐ技術群と社会実装シナリオが説明された。
(6)食感解析AIと3Dプリンターによるインターバースを活用した革新的な介護食の研究とELSI視点からみた課題抽出(山形大学大学院理工学研究科機械システム工学専攻 ソフト&ウエットマター工学研究室 古川 英光氏)
食感解析AIと3Dプリンターを組み合わせ、インターバースを活用した革新的な介護食の研究と、ELSI観点での課題抽出について説明された。
(7)まちの体験価値を向上させる仕掛け・体験デザイン構築と実装に関する研究開発(株式会社竹中工務店 安藤 邦明氏)
まちの体験価値を向上させる仕掛け・体験デザインの構築と実装に関する研究開発が紹介された。
(8)地域活性化のためのグローカルインターバース基盤の研究開発(名古屋大学 未来社会創造機構 河口 信夫氏)
地域活性化のためのグローカルインターバース基盤として、遠隔就労を地域に実装する「メタワーク」の構想が説明された。
(9)サイバー・フィジカル連携を実現するサービスプラットフォームの構築(株式会社NTTドコモ 石川 博規氏)
サイバー・フィジカル連携を実現するサービスプラットフォームの構築について、インターバースを“個別デバイスの寄せ集め”ではなく、相互接続可能な基盤として成立させる必要性が説明された。
5. パネルディスカッション
持丸 正明PM
玉城 絵美氏(H2L, Inc., CEO / 琉球大学工学部 教授 / 東京大学大学院工学系研究科 教授)
安藤 邦明氏(株式会社竹中工務店 技術研究所 主席研究員)
持丸正明PDがモデレーターを務め、玉城氏・安藤氏・岩城氏がパネリストとして参加し、「顧客体験の広がり」「より多くの人を巻き込んでいくために」「先行者としての想い」について議論が行われた。また、会場参加者とリモート参加者(ウェビナーのQ&A)より質問を受け付けた。

6. 閉会挨拶:林 成和氏(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 理事)
当日講演・事業説明・パネルで示された論点を踏まえ、今後の連携深化と社会実装の加速に向けた期待が述べられた。
■展示体験
9つの事業者が展示を行い、多数の参加者が各事業者の技術を体験した。事業者と参加者の活発な意見交換も行われた。

左より、以下の展示体験の様子
・「非接触ハプティクスの公共空間実装」(国立大学法人東京大学 / 株式会社テクニスコ / 千葉市)
・「食感解析AIと3Dプリンターによるインターバースを活用した革新的な介護食の研究とELSI視点からみた課題抽出」(国立大学法人山形大学)
・「地域活性化のためのグローカルインターバース基盤の研究開発」(国立大学法人東海国立大学機構 / 国立研究開発法人産業技術総合研究所)
<本件に関するお問合せ先>
国立研究開発法人産業技術総合研究所 情報・人間工学領域 人間社会拡張研究部門、一般財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAJ)




