プログラム概要

戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議が司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野を超えたマネジメントにより、科学技術イノベーション実現のために創設した国家プロジェクトです。Society5.0の実現に向けてバックキャストにより、社会的課題の解決や日本経済・産業競争力にとって重要な課題を設定し、その課題の解決に取り組みます。各課題を強力にリードするプログラムディレクター(PD)を中心に産学官連携を図り、基礎研究から実用化・事業化、すなわち出口までを見据えて一気通貫で研究開発を推進し、経済成長の原動力であり、社会を飛躍的に変える科学技術イノベーションを強力に推し進めていきます。また、第3期では第2期までの取り組みを踏まえ、「技術だけでなく、事業、制度、社会的受容性、人材の視点から社会実装の推進」、「社会実装に向けたステージゲートやエグジット戦略(SIP後の推進体制)を強化」、「スタートアップの積極的な参画促進」等もPDのもとで推進します。

SIP第3期は14の課題があります。NEDOは第3期の3つの課題について、研究推進法人として単独あるいは他機関と合同で研究開発の進捗管理等、当該プログラムの運営を支援しております。

将来像

これまで、我が国及び諸外国においては、交通や移動の効率性や機能強化に価値が置かれ、それの価値を追求するための基づくサービス展開が重視されており、『高速』・『遠距離移動』・『大規模』といった重厚長大型のスマートモビリティが展開されてきました(「スマートモビリティ1.0」)。

一方で、目指す社会の実現に向けては、必ずしも「スマートモビリティ 1.0」で重視された効率性の追求や機能強化が最適解になるということではないため、生活環境やライフスタイルの変化に対応できるだけの選択肢を増やすことが求められています。従って、ヒトや歩行者を中心とした生活環境に合わせた空間や環境づくり、『低速』・『近距離』・『小規模』といった視点が今まで以上に重要となってきています。

また、効率や機能という価値のみならず従来から安心・健康・快適といった価値観にも軸足を置くことが求められています。地域における医療介護や教育面の課題や、少子高齢化・教育、地域創生、カーボンニュートラルなど直面する社会課題の解決や、フレイル予防等を含めた人々の健康の維持・増進を図るような、人々のウェルビーイングの実現が期待されています。

このような社会の実現に向けて、モビリティの利活用及びプラットフォームの構築を通じた「スマートモビリティ2.0」の実現を目指します。

本課題では、都市空間やモビリティサービスのあるべき姿として、「自由に自立して安全・快適に環境・他人・まちに優しく皆が、モノが、サービスが移動できるモビリティディバイドのない社会」の実現を目指します。具体的には、

  • 日本全国各地にて、利便性が高く、持続可能であり、購入可能な(affordable)モビリティサービスが提供される社会
  • まちづくりと移動サービスが連携された社会
  • 旅客移動だけでなく、荷物・貨物の発地から目的地までを荷扱い、保管などの物流システム全体を組込んだ物流 MaaS サービスが提供される社会

の実現であり、これを支えるプラットフォームの構築を指します。

ミッション

移動する人・モノ・サービスの視点から、地域に存在する伝統的な公共交通手段に加えて、自家用車、貨物車などの広範なモビリティ資源や新しいモビリティ手段の活用を可能にするようなハードとソフト双方のインフラとこれらを包み込むまち・地域をダイナミックに一体化し、安全で環境にやさしく公平でシームレスな移動を実現するプラットフォーム(スマートモビリティプラットフォーム)を構築する。

社会実装に向けた戦略及び計画

本課題の「社会実装に向けた戦略及び計画」は以下をご覧ください。

社会実装に向けた戦略及び研究開発計画

サブ課題・研究課題

現在準備中です。

PD

本課題の「PD」は以下をご覧ください。

PD

マネジメント体制

本課題の「マネジメント体制」は以下をご覧ください。

マネジメント体制